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リダクテッド ~真実の価値~ [ Redacted ]

2009年03月14日 20:55

リダクテッド 真実の価値 【予告編】


普段は何の予備知識も頭に入れず、無防備で映画を見る事にしているが、今作においては観賞に差し支えない程度の知識を事前に知った上で映画を見てみた。

2006年に起きたイラク駐留米軍兵士による、首都バグダッド南方のマハムディヤで起きた家族4人殺害事件。
犠牲者の一人の14歳の少女はレイプされた上に殺害。さらに遺体に火を放たれたという実際に起きた事実に基ずくフィクションだ。

まず 映像や撮影については基本的にはハンディーカメラと固定カメラでの撮影。いわゆる主観映像(P.O.V)によるモノが多く、あくまでドキュメンタリー調の手法に徹したかったのだろうが、正直、そこからはリアリティーや独特な生っぽさは感じなかった。
ハンディーカメラに映る取って付けたかの様なノイズや、音声はやたらとクリアに拾えている事、極めつけは監視カメラがやたらと鮮明だったりと、挙げれば枚挙に遑がない。

あくまで個人的主観で言わせてもらうと本来のドキュメンタリー映像は、緊張感や切迫した要素は勿論含まれてはいるが、それ程心象として比重を占めている訳でもない。では何が胸を打つかと言うとどれだけ凄腕の演出家や演技指導者が優秀な演者に指導しようとも出来得ない様な表情や仕種がそこにはあり、それらがリアリティー要素の大半を占めているのだと思っている。こう考えている時点で結論は全てを見終わる前に出ていたが、下手に生っぽさを演出するくらいなら敢えて計画、構築された手法で、ドラマ仕立てでも見てみたかったというのが本音だ。

肝心な内容はというと、時系列だけをなぞった良くも悪くも端的な印象を持った。一切の無駄を排除し、そこで起きた事だけを浮き彫りにしたうえで、受け手に考える余地を与え、提議したいという作り手の意図も分かるが、戦地における現状やそこで任務する兵士たちのストレスによる苦悩、倫理感が欠落してゆく様などの人格描写にもう少し時間を費やしても良かったのではないかというのが個人的な感想。

「ドキュメンタリーへの壁」

この戦争で被害にあった罪なき民間人の写真が本編ラストのエンドロール前に出てくる。
正直、本編80分がかすむ程の強烈な写真だ。本編を全否定する訳ではないが、明らかに訴えてくるものが遥かに違う。その80分がラストにおける布石というなら理解出来なくもないが、わずか数枚の10分足らずの写真達はドキュメンタリーへの壁とフィクションの限界を感じさせるには十分な時間だった様な気がする。

「NO WAR」

監督の ブライアン・デ・パルマが 「映像こそが戦争を止める」という強い信念を持って生まれた今作。
無論、反戦に徹底しているし自国の報道姿勢に一石を投じている事は事実。中身の出来は別としても、矢面に立って異見提議している事に大きな意味を持つ。銭勘定しか頭にないセルアウトなミュージシャン崩れが行うチンケであからさまな反戦フェスに行くくらいならこちらを自信を持ってお勧めする。


余録 ・・・ いつもの様にご丁寧に設けられた「~事実の価値~」という邦題だけに付いたサブタイトル・・・センスの欠片もなく、恥ずかしい気にす    らなってくる。



[ Redacted ] official site

イラクでのレイプ殺人は「人格障害」 元米兵士が法廷で争い

10歳未満のイラク人少女に対する米軍兵士のレイプ事件はイラク児童機構によって2005年だけで71件



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